水漏れ事件シリーズ
2009年03月04日

モア水漏れ その2

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テームズウォーター車。手前にいるのはオーナーさん

そうこうするうちに中年の白人男性のプラマーが来た。きっと彼が何とかしてくれるだろうと皆ホッとした様子だった。しかし専門家の彼でさえも元栓が見つけられませんがな。。。建物内を探すのは諦めて、表の道ぞいにある元栓をいくつか閉めてみても全く止まらない。

続いて水道局のテームズウォーターの人が来たがやっぱり元栓の場所がわからない。最終的にウチのエリアの浄水を供給してる少し離れた場所にあるメインパイプを止めてようやく止まった。

だが、今の状態は関係無い世帯まで断水させている事になる。応急処置が済んだら至急水を戻さなければ、確実に怒りだすやろな、と作業を眺めながら思ってたら案の定ゾロゾロと若い隣人達が表に出て来た。

「急に水が出なくなったけど何かあったの?」と聞いてくるので、お互い自己紹介しながら事情を説明した。何かあったらいつでも言ってくれというマッチョなヤングガイもいたりで皆優しい。ちなみに上の住人にも会ったが「お気の毒に思うよ。。。」と同情されてまいましたがな。とほほ。

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下からの懐中電灯の明かりが見える

とにもかくにも水がようやく止まったので、プラマーはクリニックの天井裏に梯子でのぼり破損している部分を電ノコでカット。続いてウチの側からパイプを外した。この接続部に使われていたサビのついた古パッキンはまた使うそう。マジけ。。。交換用のパイプは街まで出ないと買えないらしく本格的な修理は明日になるそうだ。

結局ここにあった栓が(前エントリー写真参照)ウチの元栓だった事になる。ここより下の部分が水漏れ(銅パイプの一部分が腐食してピンホールが開いてたらしい)していたためにハンドルをひねっても止まらなかったわけですね。下から上の階に向けて浄水が流れていく仕組みになっているので。

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古パッキン。普通交換するんちゃうけ

その後我々が手伝える事は一時的に無くなったので、食事をとったりして次に何かあるまで待機していたのですが、しばらくすると大家さんが血相を変えて入って来た。「あのプラマーだめだ!もっとひどい事になった!!(怒)」。

ヒィー、もう勘弁プリーズと思いながらあわてて下に見に行くと、天井裏から水がボタボタと滝のごとく流れ床まで大洪水状態になっていて絶句した。詳しくはわからんがどうやらプラマーがマズいやり方をしてしまったらしい。こうなると感電する可能性があるので(最初からあったけど)皆手出しが出来ない。

オーナーは青ざめた表情で「ナイトメア。。。」と首を横に振っている。ついさっきまでは、マイ奥さんの事を「彼女が手伝ってくれてほんとに助かった。嫁に欲しいくらいだよ、ワッハッハ」と軽口がたたける程余裕があったんですが今は別人のように完全に凍ってる。気の毒過ぎるぜ。。。ちなみに朝最初にウチに来た上品な女性はクリニックの先生で、当日二時から講演に出かける予定だったらしい。どうりで朝からとてもきちんとした身なりをしてはるなと思った。

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門の前も洪水に

さて、そろそろ夕方になる。夕方から営業を始める1階のインド料理屋のご主人も水が出ないと困ると文句を言ってるみたいだし、朝からのドタバタでみんな疲れている。カットしたパイプの先端を塞いで水を止め、道ばたの元栓を開けて水の流れを戻さなければならない。

テームズはクランプという万力みたいな道具でパイプの先端を締めてから道路にある栓を開ける事を提案してるが、そんなもので激しい水圧を押さえられるのかはなはだ疑問で、水道ホースを指でつまめば水の勢いが増すように逆に激しく漏れ出る事も考えられる。

結果は予想通りでブシュシュシューッ!っと水出まくりですがな。「漏れてる!締めろ!」と叫ばれ慌てて元を締めるテームズ。ちなみにテームズは遠い所にいるので、間に三人ほど立って声出しリレーをしてます(笑)。

最終的にプラマーがパイプを溶接して(初めからやってーな、怒)無事塞いでその日は解散となった。ウチと上の住人はシャワーと飲み水が一晩使えなくなったのであった。

大家さんは夕食を食べに来ないかと言ってくれたんですが、朝から駆けつけてくれた大家さんもお疲れだろうし我々も疲れていたので丁重にお断りして、ここに越して来てちょっとしてから出来た近くの日本料理店に初めて行ってみることにした。

行く時にフラットの門の中から水がドバドバと道に漏れていたので、今日の一件に関係があるだろうと思い大家さんに電話してみたら、大家さんも気づいてテームズに聞いたけど今回の件には関係ないらしいから大丈夫との事だった。ということで久々の日本食を楽しんだのであった。

つづく

2009年02月26日

モア水漏れ その1

先週末の日曜朝9時ごろノックの音が聴こえたので起きると、玄関ではなくキッチンの勝手口のすりガラスごしに人の姿があった。ウチのアパート(以下フラット)は表通りに面した玄関と裏通りに出るための勝手口がキッチンにあるんですが、ここを使うのは住人かドロボーしかいないだろう。

どなたですか?と聞くと下のクリニックの人だという。なんとなく嫌な予感が。そして私が現在最も恐怖を感じる言葉をおっしゃった。「水漏れしてるんですけど!」。いつかウチも加害者になるんじゃないかと思ったがもう来たか、、、と気が遠くなりかけたがまだ状況がようわからんのでここは冷静に対応しなければ。

出てみると中国人の女性で、日曜の朝にごめんなさいと低姿勢で上品な方だった。下の階に水たまりが出来るほど水漏れしてるので(ここでまた気が遠くなりかけた)元栓をすぐ閉めて欲しいとの事。

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真ん中にあるのが上下階とウチ共用の浄水用パイプ

ウチは今まで寝ていて水を一切使っていない事と元栓の場所がわからない事をまず説明し、その場で大家さんに電話した。すぐこちらに来てくれる事になったので到着次第一緒に下に行く事を女性に伝えた。ちなみに大家さんはロンドン在住20年以上の日本人なんですが、ご夫妻でとてもよくして頂いてますねんで。

大家さんが到着後まずウチのシューっと異音がしてる部分の床板を手でバキっと剥がした。電話のジャックや電気メーター、ヒューズがある部分の下の方から音がしていて手をかざすと上にも水しぶきが飛んで来ているが、水漏れ場所はもっと下にあるらしく床をブチ破りでもしなければどこにあるか特定出来ない。

「これは下からでないとわからんな」と大家さん。「ほんと水漏れ続きで迷惑かけてごめんな。ひょっとして水難の相でも出てるんじゃないの?ガハハハ!」言われましたがな(爆)。おれも「いや大家さんの責任でないですから。まあ、水難の相は出まくりでしょうね。ウケケケケ!」ともう捨て鉢になってきた。

下に行くと、クリニックの患者さん二人とオーナーの初老の英国人男性がいた。顔は見た事があったが実質初対面なので自己紹介を済ませてからウチの状況をオーナーに見せて確認してもらった。とりあえずウチの不注意が原因で無かったのは伝わったようだ。

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床板が剥がされた後

また下に行き漏れている水をバケツにすくいあげるのを手伝う事にした。すでにクリニックの患者さん二名が手伝っていた。おばちゃんと若い女性で、若い人の方は日本語が少し話せたので色々訳してくれて助かった。

一度ウチに水対策用グッズを取りに戻り手伝った。しかし元栓が止まるまで永遠にこの非効率な作業をやる事になる。まだ元栓がどこにあるか見つかっていないのであった。唯一の救いはこれ以上は下に部屋や地下室が無い事だった。

クリニックのオーナーさんいわくプラマーが30分ほどで来るらしい。ほんまにちゃんと来てくれればええけどアテならんやろな。ああ、今日は午後からウェンブリーのIKEAに行く予定だったが無理やな、、、と諦めた。

つづく

2009年01月20日

水漏れフォーエバー

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4ヶ月以上直ってないわけですが、事態は長期化、少しずつ深刻化してきてますよ。笑える日が来たら詳しく書きますが、今はムカついて顔が引きつってるというか強ばってるって感じでしょうか?わははは(気がふれた)。

とにかく今回の水漏れのような賃貸トラブルのケースでは、加害者(つまり上の部屋の大家)を守るために法律があるようなもんでして、問題解決の落としどころが相手の都合のいい所にしか無いのでビビりますがな。

ところで今日はオバマさんの就任式がありますけど、水漏れの無い世界になるよう指導力を発揮して頂きたいですよ(爆)。

2008年11月03日

上から水漏れ とりあえず終了

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ゴミの一部

先週の月曜日、荷物がはるばるジャパーンから届きましたよ。まるまる二ヶ月かかったので余計に嬉しいぜ。自分達の物がまったく無い不便さに慣れてきてたものの、荷物が届いて予想以上に生活が楽になりました。やっぱり使い慣れてる道具はいいもんですね。だいぶ片付いて来ました。

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テート・ブリテン

防犯上の理由から大半の梱包を自分達で解いたんですけど、海外引っ越し用のダンボールは分厚く頑丈で、緩衝剤にプチプチと紙が鬼のように使ってあったのでゴミが凄い量になってもうた。リサイクル場までは遠くて車が必須で免許の書き換えがまだ済んでいないので、毎週少しずつ捨てる方法にしましたよ。

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フランシス・ベーコン展

ところで水漏れの件ですがひと月かかってようやく直ったっぽいです。直ったと断言出来ないのは上の住人も例のプラマーも信用してないからですがな。

ある日、上の住人から「プラマーが1時間後に来るそうです。」と連絡が。

(無事完了したとの報告が無いまま24時間ほど経過)

私「昨日プラマー来た?」 上の住人「ノー。なんでだろう?」 私「、、、。」 

と、こんな状況が何度か続いていた。

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ロンドン芸術大学

引っ越しの日「プラマーがこれから来るよ」という連絡があったので、どうせまたスッポかされるやろと疑ってたし忙しかったのもあったので二日ほどたってから聞いてみたら、今度は本当に来たそうで「また水漏れしたら言ってね」と言われて驚いた。まさか本当に来るとは。そして本当に直すとは。

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一説では出張費を稼ぐためにわざと1回目は完璧に直さずに、2回目以降に直す業者がいるようです。
もっと根本的な問題は各部屋の家主やメンテナンス会社が違うので事がシンプルに進まない事です。

ああ、この話は書いてると色々と思い出して精神衛生上よろしくないので、中途半端で申し訳ありませんがこれで切り上げさせて下さい(笑)。

2008年10月15日

上から水漏れ その2

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ロボパーンチ!@大英博物館

水漏れの翌日、上の男から携帯に、修理を手配したがその際にうちの風呂の天井を見せてもらう必要があるかもしれないそうだとのメッセージが入っていた。きちんと連絡をくれたのは評価出来るなと思った。

次の日の午後、外出先から戻って来たら丁度上の部屋に上がって行く人影が見えたので追ってみると、見知らぬおっちゃんが上の部屋の鍵を開けて入ろうとしていたので、あなた上の修理に来たプラマー(水道工事人)ですか?と聞くとそうだと答えた。

あとでうちの天井の状態を見たいかと聞くと先に見ておこうというので、風呂場とキッチンの天井に出来ているシミを見せた。それらを確認してわかったと言いすぐに上に行ったが、彼のやる気の無さそうな適当っぽい態度が少し気になった。

ほどなく上からガンガンと金属を叩くような音と水を流すような音が聞こえ始めたので、ああ、直してくれてるんだろうなと少しホッとした。しかし3分ほどで彼は降りて来てウチの前を横切りどこかに行ってしまった。多分必要な道具を取りに車にでも戻ったんだろうと思ったがその後戻って来た様子は無い。

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ミイラ@大英博物館

そうこうするうちに上の男が多分仕事先からだと思うが携帯に電話してきた。留守電聞いたら連絡くれとメッセージを入れておいたんやった。連絡はくれるし、当たり前の事とはいえ昨日シャワーは自粛してたみたいやし、思ったよりええ奴かもしれん。

「ミスター、イズゥーミー?」
「イエース。ディスイズ、イズゥーミ。連絡ありがとう。」
「ハワユー?さっきプラマーから修理が終わったって連絡がありましたよ。」
「もうフィニッシュしたゆうとんの?」
「彼はそう言ってるんだよね。」
「ふーん。ほなわかったわ。あんたがすぐ動いてくれた事は感謝してるで。」
「ハバナイスデー!」

と、なんだかお互い解決モードになりフレンドリーな空気のまま電話を切った。

しかし冷静に考えると作業が早すぎたんちゃうかなと思ったが、ひょっとしたら3分で完璧に直せる凄腕プラマーで、やる気無さげだったのはあまりに簡単過ぎる修理に気合いが入らなかったのかもしれない。

どっちにしろ上の彼(彼女が借り主らしい)はきちんと連絡してくれたり修理の手配をすぐにしてくれた事もあって誠意を感じてマイ怒りはすっかり収まっていたし、本当にこれで直ったんなら良かったなと思って安心した。

おれが甘かった。その夜、またボタボタと上から水が流れて来たのであった。前よりひどなっとるやないか!(爆)。あのくそプラマーでたらめな仕事しやがって。今度会ったらマジこ(以下自粛)。すぐ上の彼に電話をしたのは言うまでもないが、彼らも被害者やなと思った。

次回最終回。

2008年10月09日

上から水漏れ その1

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向こうの方に小さく見える巨大な物体

ブロードバンドが予定通りつながりました。良かった。

さて、新居は築80年くらいのフラット(ロンドンでは普通の古さだそうです)なんですけど、中はリフォームしたてでペンキを綺麗に塗ってあるにも関わらず、風呂場の天井の一部に水かカビと思われる薄いシミを掃除中に見つけたので気になってたんですよ。シャワー使用後は換気をしっかりしないとなくらいに思ってました。

そしたらこないだ夜の11時過ぎに水滴が上からボタボタ落ちて来ましたがな。換気とか言う次元の問題ちゃうやんけ。おもいきり上の階から水漏れしとるやんけ。

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買い物途中で見えて気になってた

すぐに上着を来て上の階に。上の階からヒールっぽい音がよく聞こえてたので女性かもしれず居留守を使われては困るのと、言葉の心配もあるのでマイ奥さんも同行。コンコンやっても出て来ないのでガンガン!に変更。

すると中から男の声で返事が。マイ奥さんが説明すると着替えるから待ってと返事が。しばらくすると中から若い男が出て来た。しかもにこやかに。なんでこの状況で微笑んどんねん。

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橋か遊園地かサッカー場?

男いわく自分が借りてるわけでないのでわからない、借り主に伝えておく。何かあれば連絡するから電話番号を教えてくれ、とまるで他人事のような態度だ。マイ奥さんが「なら階段降りて来てノックすればいいんじゃないの?」と言うと「念のために」と言う。

まあええかと思い番号を伝えるとメモしながら「どこから来たの?」とにこやか。そやしなんでこの状況で微笑んどんねん。私はこうなる事はわかってはいたが、自分の非を認めるまでは絶対に謝罪の言葉を出さない外国式の態度にむかついていた。

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調べたらウェンブリー・スタジアムでした

「トーキョーや(怒)。あんたはUK出身か?(怒)」
「いや、僕のおじいちゃんの代からイギリスに来て、、、」

知らんがな。ちゅうかおれ怒ってんねんけどわからんかな。

「とにかくこっちは迷惑してんねん。ベリーシリアスなんよ。すぐ管理人に連絡して対応してくれるか?すぐやで!」とイラっとした表情を作って言うとさすがに怒りが伝わったのか「オウ、オーケー。。。」とようやく笑顔が消えた。

「ほな頼むで。グッナイト!(怒)」と部屋に戻った。ちなみにロンドンでは水漏れは日常茶飯事らしいです。とほほ。。。

つづく